こんにちは、【おもいびと】の しわす です。
「うたあわせプロジェクト」Vol.05 の今回は
第27首 中納言兼輔【新古今集】 「みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ」
のイラストを制作する前の準備段階を紹介致します。
現代語訳すると「みかの原から湧き出て、原を二つに分けるようにして流れる泉川ではないが、いったいいつ逢ったといって、こんなに恋しいのだろうか。(一度も逢った事がないのに)」
噂になっていた相手に向けて詠んだ歌で、一度も会った事がないのにどうしてこんなに愛おしいのか。
このうたを詠んだとされる中納言兼輔は、三十六歌仙の一人で10世紀ごろの中心的な歌人でした。あの紫式部の、曾祖父に当たる人物です。
イラストの制作にとりかかる前にイメージラフを描きます。構図、表情、衣装など。
今回のキャタクターは比較的シンプルで垢抜けていて、人が良さそうな男性を意識しました。紫式部の曽祖父という事がすごく印象的だったため、紐付きのメガネをかけ、扇子を持たせてみました。
「逢った事もないのに」という言葉から連想し振り返るような構図にしました。
また、中納言兼輔は尊敬していた天皇の死によるショック死だと言われています。
そんな人思いで、繊細な儚い雰囲気を逆行や表情で表現しました。
NFORCE Inc.
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