こんにちは、おもいびとしわすです。
「うたあわせプロジェクト」Vol.09の今回は 第30首 壬生忠岑【古今集】 「有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし」を紹介します。
現代語訳をすると
「有明の月は冷ややかでそっけなく見えた。相手の女にも冷たく帰りをせかされた。
その時から私には、夜明け前の暁ほど憂鬱で辛く感じる時はないのだ。」
解説
明け方の空に見えた月が素っ気なく思えたように、相手の女性が冷たく帰ってしまったその日以来
明け方ほど辛いものはありません。
今回のイラストはうたを詠んだ本人ではなく、歌中の冷たく帰ってしまった女性と月を重ねて
シンメトリー的な構図で制作しました。
私の中で、「彼女は月から来た女性」という設定にしてみました。
月といえばやはり「うさぎ」
ヘアスタイルはツインテール。どこか現代的でもあり未来的な和装女性を組みあわせ、別世界から来たどこか神秘的なイメージに。男性から女性の家へ出向くのではなく、今回のうたはその逆。
そんな行動に私は意志の強さを感じ、凛とした表情で描きました。
デザインで今を変えたい。
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