こんにちは、おもいびとしわすです。
「うたあわせプロジェクト」Vol.13の今回は 第25首 三条右大臣【後撰集】 「名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな」を紹介します。
現代語訳
「恋しい人に逢える「逢坂山」、一緒にひと夜を過ごせる「小寝葛(さねかずら)」その名前にそむかないならば、逢坂山のさねかずらをたぐり寄せるように、誰にも知られずあなたを連れ出す方法があればいいのに。」
解説
この歌は、人目を忍ぶ恋を詠んだ歌とされています。
誰にも知られないように、恋しい相手と連絡を取る方法がないものかなぁ、という
もどかしい気持ちが表現されています。この歌の印象的なところはやはり「さねかずら」。
もくれんの仲間のつる草で、昔は茎を煮て整髪料を作ったといいます。
そのため、美男葛(びなんかずら)と呼ばれていました。
歌の中には「逢う」と「逢坂」、「さねかずら」と「小寝(さね)」、「来る」と「繰る」などの掛詞や縁語がたくさんちりばめられています。
三条右大臣は平安時代中期の役人歌人です。
19歳の頃に宮中に仕えてから、東北や東海地方の管理などを行い降って終的には朝廷の最高機関である参議に任命されました。また、和歌に限らず雅楽にも熱心に行っていたそうです。
解説にあるように「人目を忍ぶ恋」をイメージして、微笑みの中に何か内に秘めているような表情と人物の髪を青にすることで知性を感じさせ、サネカズラの赤と色の対比を表現しました。さらにサネカズラを整髪料として使用していたのではないかという想像からサラサラの長髪を描きました。
ここからはお知らせになりますが、現在うたあわせプロジェクト公式ホームページに
WEBショッピングページを開設する準備を進めております!
なるべく早くご購入いただけますように頑張りますので、もうしばらくお待ちいただけたらと思います。
引き続き、令和版百人一首をお楽しみください。
デザインで今を変えたい。
参考:https://ogurasansou.jp.net/columns/hyakunin/2017/10/17/1090/
https://honda-n2.com/honkoku-ogura-hyakunin-isshu-25
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