こんにちは、おもいびとの“しわす”です。
今回は、我慢し続けていてもあふれそうな恋心を詠んだ歌の紹介です。
第39集 参議等(さんぎひとし)【後撰集】
『浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき』
【歌の解説】
カヤ(ちがや)がところどころにまばらに生えている、篠竹が茂る野原。風が吹くと、竹の葉がこすれてさらさらと音を立てる。 篠竹の「しの」ではないけれど、ひとり忍んでがまんしてきたけれど、想いがあふれてしまいそう。どうしてあの人のことがこんなにも恋しいのだろう。
「後撰集」の詞書(ことばがき=歌の簡単な説明)には、「人につかはしける」と書いてあります。特定の人に詠みかけた歌のようです。
【作者の解説】
嵯峨天皇のひ孫で、中納言源希の子です。近江権少掾から左中弁、右大弁などを歴任し、947年に参議になりました。歌人としての経歴は不明な点が多く、残っている歌も4首しかないようです。
【しわすからヒトコト】
内に秘めておきたかった恋心を、花に置き換えて描いてみました。
恋心といっても十人十色、様々な想いがありますよね。そんな想いをサイズや色の違う花で表現し、髪や瞳の色は歌中の茅(チガヤ)の葉の色を配色してみました。
そんな内に秘めた恋心ですが、体から溢れてしまい周りから見ても「バレバレですよ」と声をかけたくなるような。そんなちょっぴりコミカルな要素も盛り込んでみました。
デザインで今を変えたい。
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